北大スタートアップ認定申請
Business Plan 2026
Student
CarLease
学生向けカーリース SaaS プラットフォーム
「クルマが必要、でも買えない」——地方学生の移動問題を、
テクノロジーで根本から解決するサブスクリプション型プラットフォーム
会社名 株式会社St.Arkid
代表者 星子 祐哉
所在地 北海道札幌市
関連機関 北海道大学
作成日 2026年4月
2026
目次 / Contents
01エグゼクティブサマリー 02解決する社会課題 03プロダクト概要 04市場分析 05ビジネスモデル 06競合優位性 07成長ロードマップ 08財務計画 09チーム・体制
01
エグゼクティブサマリー
Executive Summary

株式会社St.Arkidは、自社保有の車両を学生に直接届けるカーリースプラットフォームを開発・運営する北海道発のスタートアップです。地方大学生が直面する「クルマが必要だが、購入も一般リースも難しい」という移動インフラの空白地帯を埋めます。車両の調達・管理から学生とのマッチング・契約・支払いまでを一気通貫で担うBtoCモデルを採用します。

北海道では自動車は「移動手段」ではなく「生活インフラ」です。
しかし学生の多くは、車両購入の頭金も、信用審査の実績も持っていない。
この構造的ギャップに、私たちはSaaSで挑みます。
2.9M Target Students 国内大学生数(概算)
¥5k〜 Starting Price 月額(シェアプラン)
SaaS Business Model サブスクリプション型
BtoC Business Model 自社保有車×学生直接マッチング
02
解決する社会課題
Problem

北海道は日本でも特に自動車依存度が高い地域です。学生の移動問題は、単なる不便さではなく、教育機会・就職活動・地域定着に直結する北海道固有の構造問題です。

北海道の面積は約83,000km²——九州の約2.2倍。路線バスや鉄道の廃線が相次ぎ、2024年時点で道内の鉄道路線の多くが廃止・縮小されています。「クルマがなければ生きていけない」は比喩ではなく、北海道の現実です。
🚌
公共交通の崩壊

JR北海道の路線廃止・バス減便が加速。札幌市外では徒歩圏内にスーパーも病院もない地域が多く、学生の一人暮らしに車は生活必需品。

❄️
冬季の移動難易度

11月〜3月は積雪・凍結で自転車・徒歩が困難。通学・アルバイト・緊急時の移動に車が不可欠な季節が年の約半分を占める。

💸
購入コストが壁

スタッドレスタイヤ・4WD必須など北海道仕様の維持費が本州より高い。中古車+冬装備で100万円超が現実。学生には手が届かない。

🏘️
地方学生の定着問題

移動手段がないことで地方でのアルバイト・就業体験が制限され、卒業後に道外へ流出する要因の一つになっている。車があれば定着率が上がる。

🚫
北大は学生の車利用を制限

北海道大学は構内への車両持ち込みを原則禁止。通学に車を使えない一方、キャンパス外の日常生活では車が不可欠という矛盾した状況に学生は置かれている。柔軟なシェアリング型サービスがこのギャップを解消する。

03
プロダクト概要
Product

St.Arkid Platform は、自社保有の車両と学生を直接マッチングするBtoCプラットフォームです。車両の調達・整備・保険から、学生の審査・契約・支払い管理までをアプリとシステムで一気通貫に担います。第三者のリース会社を介さないことで、学生にとって最適な価格・条件を自由に設計できます。

📱
学生向けマッチングアプリ

学籍番号認証でかんたん審査。希望車種・利用期間を選んで申し込みまでアプリ完結。月次支払いもアプリ内で管理。在学証明と連動したプラン自動適用。

🚙
自社車両管理システム

St.Arkidが保有する車両のステータス・整備記録・稼働率をリアルタイム管理。車両の回転率を最大化し、収益性を最適化するダッシュボードを内製。

🎓
大学連携モジュール

大学の学生支援窓口・自動車部と連携したオンボーディング。学生証による在籍確認。福利厚生プログラムとしての導入支援で初期ユーザーを面で獲得。

PLAN
サブスクリプションプラン
🚗
個人専用プラン
¥15,000/月

学生1名につき車1台を専有契約。通学・アルバイト・日常利用に最適。保険・車検含む。在学期間に合わせた1〜4年の柔軟な契約期間。

🅿️
シェア駐車場プラン
¥5,000/月

大学・学生寮の駐車場1区画に車1台を常設。アプリで事前予約し、乗り放題。複数ユーザーで1台をシェアするため低コストを実現。週末や買い出しなど不定期利用に最適。

【車両はSt.Arkidが自社で調達・管理】
当社が車両を直接保有・管理し、学生に届けます。リース会社を介さず自社で車を用意することで、価格設計・品質管理・契約条件のすべてを学生視点で最適化できます。

【北大生という身分が、信頼性の担保になる】
北海道大学在籍という事実は、日本最高水準の入学難易度・厳格な在籍管理制度によって裏付けられた社会的信用です。学籍情報・在籍証明・奨学金受給状況をスコアリングに組み込んだ独自の与信モデルにより、従来の金融信用履歴に依存せず学生を審査可能にします。北大生を起点に信頼性を実証し、全国の国公立大学へ展開します。
04
市場分析
Market Analysis
市場区分 規模(概算) 根拠・説明
TAM(全体到達可能市場) 約3,000億円/年 国内大学生約290万人 × 月額換算
SAM(取得可能市場) 約600億円/年 地方在住学生(全体の約20%)を対象
SOM(現実的な獲得市場) 約30億円/年 北海道・東北の地方大学生からスタート、5年以内

初期ターゲットは北海道大学・札幌医科大学・北海道医療大学などの北海道主要大学在籍の学生。北海道は全国でも特に自動車依存度が高く、かつ公共交通の整備が遅れているため、ニーズが顕在化しやすい最適な実証フィールドです。

05
ビジネスモデル
Business Model

St.Arkidは自社で車両を保有・管理し、学生に直接サブスクリプションで提供するBtoCの直販モデルを採用します。中間業者を排除することで、マージンを学生への価格還元と自社収益の両立に活用します。

収益源 モデル 単価 備考
個人専用プラン 月額サブスクリプション ¥15,000 /月 学生1名・車1台専有。保険・車検込み
シェア駐車場プラン 月額サブスクリプション ¥5,000 /月 駐車場1区画に車1台配置。予約制・乗り放題
大学連携オプション 大学との協定による紹介料 個別交渉 北大自動車部等との連携による集客
車両売却益 利用終了後の中古車売却 市場価格準拠 リース期間終了後に買取・転売で回収
06
競合優位性
Competitive Advantage
既存カーリース・カーシェア
❌ 学生を審査対象外とする
❌ 最低3年以上の長期契約
❌ 保証人・連帯保証が必須
❌ 学生向け価格体系なし
❌ 北海道の地方需要に不対応
vs
St.Arkid
✅ 自社車両×学生直接マッチング
✅ 在学期間フィットの1〜4年契約
✅ 北大生の学籍が信用の担保
✅ ¥5,000〜の学生特化価格
✅ 完全デジタル・アプリ完結
07
成長ロードマップ
Roadmap
Phase 01 — 2026 Q2(4月〜6月)
プロダクト開発・実証実験
MVP開発(Webアプリ)。自社保有の車両数台で北大・近隣大学の学生50名を対象にクローズドベータ実施。北大自動車部との連携で初期ユーザーを獲得。フィードバック収集と与信モデルの精度向上。自己資金300万円の範囲内で完結。
Phase 02 — 2026 Q3–Q4(7月〜12月)
北海道エリア展開・初期収益化
モバイルアプリリリース(iOS/Android)。保有車両を拡充し北海道主要大学10校以上へ展開。シェア駐車場プランを大学キャンパス周辺に順次設置。ARR 1,000万円達成を目標。外部シード調達を実施。
Phase 03 — 2027(1月〜)
全国展開・事業拡張
東北・関東の地方大学都市への拡大。蓄積した学生与信データを活用したデータビジネスへの参入。シリーズA資金調達(目標:3億円)。大学生向け保険・金融連携サービスへの拡張。
08
財務計画
Financial Plan
項目 Year 1(2026 Q2–Q4) Year 2(2027) Year 3(2028)
資金調達 自己資金 ¥300万 外部調達(シード)¥1,000〜2,000万 シリーズA ¥3億(目標)
売上高 —(実証段階) ¥1,200万 ¥4,800万
SaaS契約社数 3社(パイロット) 15社 60社
累計ユーザー(学生) 50名 1,000名 8,000名
営業費用 ¥300万(自己資金内) ¥1,500万 ¥3,200万
営業損益 ▲¥300万 ▲¥300万 +¥1,600万

初年度の資金方針:自己資金300万円の範囲内でMVP開発・北大自動車部との実証実験・初期パイロット契約締結までを完結させます。外部調達は実証データが揃ったYear 2以降に、北大TLO・北海道スタートアップ支援補助金・エンジェル投資家を主要ソースとして実施予定です。

09
チーム・体制
Team
👤
星子 祐哉 — 代表取締役 CEO / CTO

北海道大学大学院在籍。メディアネットワーク専攻。SaaSプロダクトの設計・開発・運営の実績あり。プロダクト開発・事業開発・チームビルディングに精通。技術戦略から事業戦略まで一貫してリードする。

🌏
ベトナム人エンジニアチーム(採用予定)

Flutter/React Nativeエンジニア、Node.jsバックエンドエンジニアを複数名、ベトナムより採用予定。高い技術力とコスト競争力を両立した開発体制を構築。リモートファーストで迅速な開発サイクルを実現する。

🎓
北大自動車部(協力調整中)

北海道大学自動車部との連携を調整中。学生ユーザーの初期獲得・実証実験のフィールド提供・車両管理ノウハウの共有など、実運用に直結した協力体制を構築予定。

代表者はCTOも兼任し、技術アーキテクチャの意思決定から事業戦略まで一貫して担います。過去にSaaSプロダクトの0→1開発を経験済みであり、スタートアップとして即座に実行フェーズへ移行できる状態にあります。ベトナム人エンジニアチームとの連携により、高品質な開発を機動的かつコスト効率よく進めます。