株式会社St.Arkidは、自社保有の車両を学生に直接届けるカーリースプラットフォームを開発・運営する北海道発のスタートアップです。地方大学生が直面する「クルマが必要だが、購入も一般リースも難しい」という移動インフラの空白地帯を埋めます。車両の調達・管理から学生とのマッチング・契約・支払いまでを一気通貫で担うBtoCモデルを採用します。
北海道は日本でも特に自動車依存度が高い地域です。学生の移動問題は、単なる不便さではなく、教育機会・就職活動・地域定着に直結する北海道固有の構造問題です。
JR北海道の路線廃止・バス減便が加速。札幌市外では徒歩圏内にスーパーも病院もない地域が多く、学生の一人暮らしに車は生活必需品。
11月〜3月は積雪・凍結で自転車・徒歩が困難。通学・アルバイト・緊急時の移動に車が不可欠な季節が年の約半分を占める。
スタッドレスタイヤ・4WD必須など北海道仕様の維持費が本州より高い。中古車+冬装備で100万円超が現実。学生には手が届かない。
移動手段がないことで地方でのアルバイト・就業体験が制限され、卒業後に道外へ流出する要因の一つになっている。車があれば定着率が上がる。
北海道大学は構内への車両持ち込みを原則禁止。通学に車を使えない一方、キャンパス外の日常生活では車が不可欠という矛盾した状況に学生は置かれている。柔軟なシェアリング型サービスがこのギャップを解消する。
St.Arkid Platform は、自社保有の車両と学生を直接マッチングするBtoCプラットフォームです。車両の調達・整備・保険から、学生の審査・契約・支払い管理までをアプリとシステムで一気通貫に担います。第三者のリース会社を介さないことで、学生にとって最適な価格・条件を自由に設計できます。
学籍番号認証でかんたん審査。希望車種・利用期間を選んで申し込みまでアプリ完結。月次支払いもアプリ内で管理。在学証明と連動したプラン自動適用。
St.Arkidが保有する車両のステータス・整備記録・稼働率をリアルタイム管理。車両の回転率を最大化し、収益性を最適化するダッシュボードを内製。
大学の学生支援窓口・自動車部と連携したオンボーディング。学生証による在籍確認。福利厚生プログラムとしての導入支援で初期ユーザーを面で獲得。
学生1名につき車1台を専有契約。通学・アルバイト・日常利用に最適。保険・車検含む。在学期間に合わせた1〜4年の柔軟な契約期間。
大学・学生寮の駐車場1区画に車1台を常設。アプリで事前予約し、乗り放題。複数ユーザーで1台をシェアするため低コストを実現。週末や買い出しなど不定期利用に最適。
| 市場区分 | 規模(概算) | 根拠・説明 |
|---|---|---|
| TAM(全体到達可能市場) | 約3,000億円/年 | 国内大学生約290万人 × 月額換算 |
| SAM(取得可能市場) | 約600億円/年 | 地方在住学生(全体の約20%)を対象 |
| SOM(現実的な獲得市場) | 約30億円/年 | 北海道・東北の地方大学生からスタート、5年以内 |
初期ターゲットは北海道大学・札幌医科大学・北海道医療大学などの北海道主要大学在籍の学生。北海道は全国でも特に自動車依存度が高く、かつ公共交通の整備が遅れているため、ニーズが顕在化しやすい最適な実証フィールドです。
St.Arkidは自社で車両を保有・管理し、学生に直接サブスクリプションで提供するBtoCの直販モデルを採用します。中間業者を排除することで、マージンを学生への価格還元と自社収益の両立に活用します。
| 収益源 | モデル | 単価 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 個人専用プラン | 月額サブスクリプション | ¥15,000 /月 | 学生1名・車1台専有。保険・車検込み |
| シェア駐車場プラン | 月額サブスクリプション | ¥5,000 /月 | 駐車場1区画に車1台配置。予約制・乗り放題 |
| 大学連携オプション | 大学との協定による紹介料 | 個別交渉 | 北大自動車部等との連携による集客 |
| 車両売却益 | 利用終了後の中古車売却 | 市場価格準拠 | リース期間終了後に買取・転売で回収 |
| 項目 | Year 1(2026 Q2–Q4) | Year 2(2027) | Year 3(2028) |
|---|---|---|---|
| 資金調達 | 自己資金 ¥300万 | 外部調達(シード)¥1,000〜2,000万 | シリーズA ¥3億(目標) |
| 売上高 | —(実証段階) | ¥1,200万 | ¥4,800万 |
| SaaS契約社数 | 3社(パイロット) | 15社 | 60社 |
| 累計ユーザー(学生) | 50名 | 1,000名 | 8,000名 |
| 営業費用 | ¥300万(自己資金内) | ¥1,500万 | ¥3,200万 |
| 営業損益 | ▲¥300万 | ▲¥300万 | +¥1,600万 |
初年度の資金方針:自己資金300万円の範囲内でMVP開発・北大自動車部との実証実験・初期パイロット契約締結までを完結させます。外部調達は実証データが揃ったYear 2以降に、北大TLO・北海道スタートアップ支援補助金・エンジェル投資家を主要ソースとして実施予定です。
北海道大学大学院在籍。メディアネットワーク専攻。SaaSプロダクトの設計・開発・運営の実績あり。プロダクト開発・事業開発・チームビルディングに精通。技術戦略から事業戦略まで一貫してリードする。
Flutter/React Nativeエンジニア、Node.jsバックエンドエンジニアを複数名、ベトナムより採用予定。高い技術力とコスト競争力を両立した開発体制を構築。リモートファーストで迅速な開発サイクルを実現する。
北海道大学自動車部との連携を調整中。学生ユーザーの初期獲得・実証実験のフィールド提供・車両管理ノウハウの共有など、実運用に直結した協力体制を構築予定。